[NV350キャラバン車中泊DIY] キッチン製作

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キッチンを作るにあたり事前に決めていたのは、

  • 車の下に排水可能とすること(もちろん垂れ流しでなく)
  • 彼女の使いやすい高さとすること(84センチくらい)
  • コンロはSOTOの二口カセットガスコンロを使うので、それの収納および設置が可能なこと

くらい。

排水の穴に関しては、遥か昔、キャラバン購入してすぐ床を剥がしてみた際に、キッチン予定地付近に穴があらかじめあるのを確認していた。
元から確保されていた穴(ゴム栓がされていた)

さらに、床張りの際に、床板にはこの穴の上にくる部分にはあらかじめ穴を開けていた。
穴の位置に合わせて床板に穴を開けていた


用意周到とはまさにこのこと。


作業の流れは以下の感じ。

  • フレーム作成
  • 天板作成
  • 引き出し作成
  • 蛇口のテストと選定
  • 扉の作成
  • 水道設備の設置、調整(水漏れ対策含む..)


作業の様子は以下動画にまとめました。



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フレーム作成

フレームは、2×2材とL字金具、コーススレッドを駆使して作成した。
ボディとの干渉を避けるにあたり、試行錯誤しながら下の写真のような金具を駆使して位置を調整した。

金具を駆使して車体の形に合うよう調整


下の写真の右手前は排水口の位置。穴を確保するため、フレームを若干削った。
フレーム調整

試しにシンクをフィッティング、問題なさそう。
fitting
このシンク、アマゾンで5880で買った、33cm × 38cmのステンレス製のもの。
結論から言うと、数カ所から水が漏れました。(後述)
お勧めできません。(水漏れ対策可能であれば、大丈夫かも?....)

THE 中華クオリティ



天板作成

天板は、フレームの寸法測った結果40cm × 128cmにしようと思っていたところ、
なんとホームセンターで、40cm × 128cm のメラミン化粧板があったので、

そのまま使えちゃうやんってことで購入。

それを、シンクがハマるようにジグソーで穴あけ。
ジグソー開始位置はドリルで内側に穴あけして作成。
今回はくり抜いた部分の板は使わない予定なのでこれでおk。


最初角丸でくり抜いたけどシンクがハマらなかったので

最初角丸でくり抜いたけどシンクがハマらなかったので、角を直角に修正した。

直角に修正

これでぴったりハマった。



引き出し作成

これが一番難しかった。
まずはパイン集成材を丸ノコでカットして、引き出しの両側に壁となるように固定。
L字金具を使って、フレームの間にハマる形で固定した。



こっち側は上の写真のようにやろうとすると他のL字と干渉するので、大きめのL字で横のフレームに固定。。。


壁できました。



続いて引き出しの箱を作成。
9ミリの厚さの構造用合板で部品を切り出して、
細めのビスで固定した。

※使うレールが必要とする左右の空間はレールの説明書に書いてあるので、その空間を確保するように引き出しの箱の寸法を決定する必要がある。



続いて、引き出しのレールを左右両側に固定。
付属のビスで固定した。


次はそのレールに、箱を固定。
箱の位置を決める際、角材をクランプで固定してその上に箱を置いて調整した。


で、箱をビスで固定。
が、、なんだか左側の方が手前に出っ張る形になってしまい、なんどもつけ直したんだけど修正不可能だった。

なぜなら、よく見ると左右の壁が平行じゃなかった。っっっwwww
そこがずれてたらもうどうしようもないってことで、諦め。



蛇口のテストと選定

蛇口は、いくつかタイプがある。

まず大きくはスイッチ付きのものと、スイッチ無しのもの。
普通の家庭で使うようなのはスイッチはいらない。なぜなら常に水圧がかかっていて、蛇口さえひねれば水が出るから。

車で使う場合は、その水圧をポンプで作り出す必要があるので、蛇口から水を出す前にポンプを起動する必要がある。
それがスムーズにできるように、キャンピングカー用品には、スイッチ付きの蛇口というものがある。
蛇口をひねると、スイッチオンになってポンプが起動し、蛇口を閉じるとポンプがオフになる。

今回それをキャンピングカーパーツショップで取り寄せてみた。
この右側のやつ。

プラスチックにメッキしたような感じで、若干見た目はチープ。
で、右のレバーがあるわけだが、試しに回してみたところ、超絶硬い.....
これは多分使い物にならんなと、薄々感じつつ、実際に配線して試してみることに。。


配線は、サブバッテリーからポンプへのプラス線の途中でこの蛇口の線を経由させるだけ。蛇口からは2本の線が出ていて、そのどちらかをバッテリーからの線につなぎ、もう片方をポンプへのプラス線に繋ぐ。
サブバッテリーからキッチン側へは、天井を木張りにする前にあらかじめ何本か裏を通してケーブルを這わせておいたので、それを使用。



ポンプはアマゾンで1000円くらいのやつ。
茶色がプラス、青がマイナス。黄色は無視。




テスト結果、
やっぱり蛇口が固すぎて無理。使えない。
goodbye 6000yen.


続いて、近くのドイトで2000円くらいで売ってた、トイレ用の蛇口。
レバーも何もなくて、ただ水を出すだけのやつ。

メリットとしてはスイッチ(別途設置が必要)をオンにす流だけで水が出てくる。
スイッチ操作だけで完結する。

が、試したところやっぱり、水量調節ができないので水が大分無駄になりそうという結論になり、却下。

家と違って給水タンクの水も限りがるので、これでは使い物にならない。。
(なんでこんなの買ったんだ俺)



で、結局アマゾンでいい感じのやつを見つけて、購入。
スイッチは付いてないけど、大きめで見た目がイケててレバーも柔らかい。
左右に首を振ることもできる。
シンクの大きさに対しても、ちょうどいいサイズ。




下の写真の、右側のやつ。(左はお蔵入りしたトイレ用のやつ)
で、この蛇口の、一番下の部分はホース(チューブ)に繋ぎたいんだけど、アマゾンの蛇口にはホースに繋ぐ部品が付いておらず、写真の右にあるような金属製のチューブに繋ぐ仕様になっていた。

頭を抱えていたところ、なんと左のトイレ用のやつに付いてる金色の部品が、ちょうど装着可能なことが判明し、一件落着。

この部品は、ナット付きホースニップルなどの名称で、1/2というサイズ規格のもの

そこまで調べ、アマゾンで注文した直後にこのトイレ用やつの部品が使えることに気づき、慌ててアマゾンの注文をキャンセルした。





作業中はビールを飲みます

先に書いたように、この蛇口はスイッチ付きではないので、ポンプを起動するためにのスイッチを別途設置する必要がある。

つまり、水を出すには、まずスイッチを入れてから、蛇口をひねる という作業が必要になる。(他のキャンピングカーでも同じ方式のものがわりと多い)

水を出す様子は、動画を参照。


扉の作成

扉は、パイン材を切り出して、蝶番でフレームに固定した。

パイン材は、ホームセンターで910 × 1820(合板と同じサイズ)のものを買い、
キッチン全面の面のサイズに直線カットしてもらっておいた。

それを元に切り出したので、カットも楽だし全体として綺麗な四角形になる(中央の棚はオープンにするので板はないが)ので、形が歪む心配もない。

板に蝶番を固定

それをフレームに固定

蝶番はいくつか種類があったけど、溝掘るなどの難しい加工が不要な、一番シンプルなものを選んだ。

扉がしまった状態で固定されるように、マグネットの受けを設置した。
その後のトリップでのフィールドテストで、これだけでは不十分ということがわかっているので、今後改善の余地あり。

走行中の振動で開いてしまうことがあった。

引き出しの表面にもパイン材を固定して、見た目を仕上げた。



中央部分のオープンな棚も、パイン材の端材を使って底板と脱落防止のストッパーを全面に固定した。



表面が出来上がった。

引き出しの左側は相変わらず前に出気味...

水道設備の設置

水道は、16リットルの給水タンクが2個と、20リットルの排水タンク1個を使う。
16リットル2個にした理由は、持ち運べる限界が16リットルだと思うから。

シャワー用には20リットルタンクを積んでいるけど、これを家から車まで運ぶのでいつも疲れる。なので、今回は16リットルにした。

2個にすることで、稼働系と待機系に分けることができ、稼働系が空になったら待機系に切り替え、からのタンクは給水可能な時に給水する。これを繰り返すことでタンクへの給水がスムーズにできる狙い。

なんというか、待機系のタンクの蓋は、ただの蓋(ポンプやチューブが付いてない)なので、給水場所があれば、手返しよく給水ができる。

ちょうどいい寸法の16リットルタンクが楽天やアマゾン、ホームセンターで見つけられず困っていたところ、キャンピングカーパーツセンターでフィットするタンクを見つけたので、購入。同時にここで蓋も購入した。

なかなかいいお値段.....

下の写真左上が、16リットルのタンク。
上中央の赤い蓋は、待機系タンクにつける蓋。(ただの蓋)

で、右上のキャップと、左下のリングを組み合わせて稼働系の蓋になる。
右上のキャップには、チューブ用の穴と、ポンプからのケーブル用の穴が開いている。

こりゃあ便利。



排水タンクは、20リットルのテーパージャーを楽天で購入。
排水タンクを選ぶ上では、排水用のコックが付いていることが絶対条件だった。
さらに、これは排水口に向けてテーパー(傾斜)が付いているので、中の水を完全に外に出せる。

それでいて、上に細長くて、幅を取らず、キッチン下にぴったり収まる。

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まず排水タンクの蓋に穴を開けて、排水管に繋ぐ部品を接着剤で接着した。
排水管などは全てシンクに付属していたので、それを使用した。

穴あけ

接着

給水タンクのキャップにポンプのケーブルとチューブを通す。



それを、赤いリングでタンクに固定。



仕切り板は、排水管と干渉しないように穴を開けて調整した。
仕切り板は、その上に雑巾とか入れて収納として使う予定。


排水タンクの排水口からのホースは、床下に繋がる穴に入れた。
ゴム線に穴を開けて、そこにホースをねじ込んだ。



排水タンクのコックにホースを接続。



この状態で動作確認したところ、排水管の上の部分から水漏れが発生したので、
急遽コーキングで対応した。。。。。

最悪の気分だった。

ちなみに、四国トリップに出発する日の朝の出来事.....




水漏れが治ったので、ホースを本固定。
ホース固定用金具を使ってキツく締めた。

排水ホースの固定

給水ホースの固定

最終チェック!!!!
蛇口の上(棚の下)にスイッチを設置し、 スイッチをオン。


スイッチオン

ポンプが動き出し、蛇口をひねると、水がちゃんと出た。
水漏れも無し。

無事完成

動画や写真にはないけど、
天板は両面テープでフレームに固定し、キッチンのフレームはL字金具を使って床や壁、右の仕切り板に固定した。

これにて、キッチン完成。

左の扉は、SOTOの2口カセットコンロが収まるようにした。





引き出しには食器類

引き出しの下のオープンな棚には食材、炊飯器、電子レンジなどが入る。