今日思ったこと

とあるネット企業の人事の人たちと飲んだ。
まだまだその会社のことはよく知らないが、現時点で思ったこと、言いたいことをここに書いてみる。

俺が説明会とか参加して漠然と持っていたイメージは、

・とびきり優秀な人材を採る。
・これから世界に進出してソーシャルゲームを極める。
てきな感じ。

優秀な人材の定義は、突き詰めて(ロジカルに)考え行動し目標を実現できる人。

その会社は確実にそーゆう人材を採用しようとしているし、それは選考フローや内容を見ても明らかだ。
そんでその選考基準をクリアして入社した人は本当に優秀だ。と、社員の人と話して思った。

しかしだ。なんかむしゃくしゃするのは、この会社はなにがしたいのかよくわからないということだ。

多分、とりあえずロジカルで優秀な人材をいっぱい採り、その人材を使ってなにか凄いことやってやろうじゃないかってゆう話だ。かなり漠然としている。
それでいて現在主軸となっているのが、若い世代を廃人化させ、仮想通貨やアバター目当てのサイト登録や広告クリックでスポンサーへのメリットを無理矢理生みつつ犯罪の温床としても成長している、とてつもなく収益性が高いサービスだ。

そしてそのサービスを世界に広げようとしている。

日本発のピカピカの成功事例?
何を持って成功と言えるのか、非常に気になる。
全世界でネトゲ廃人を増殖させること?

googleを超える?
何を持ってgoogleを超えたといえるのか、非常に気になる。
そもそも事業分野が全く違うのにどうやって比較するの?

そこらへんもロジカルに説明してほしいものだ。

もう一つ疑問がある。
超頑張って日本発のピカピカの成功事例ができたとする。googleを超えられたとする。その後で社員や社会にはどんないいことがあるのか?てかゲームで世界を制覇するのが成功と言えるのか?

この会社に足りないのは、”生活者視点”だと俺は思う。

年間100億稼げない事業以外は手がけないという方針のもと、ものすごく考えて利益率のものすごく高いビジネスを確立した。確かに凄い。
でも、金になればそれでいいのか?自分がユーザーになったとき、どれだけ幸せになれるのか?幸せになる社員いるのかな?
説明会で社長が、”レベル300いった人ー?”という質問に手を上げた学生に対して”相当暇人だな”とか言っていたのを思い出す。
暇人を楽しませるサービス。今増えつつあるニートには持ってこいだ。

ビジネス的にはおいしいかもしれないが、それをやることが本当にいいと思ってるのか?
そのビジネスで成功することがマジで社会貢献って言えるのか?

俺は末恐ろしいことだと思う。アバターを集めるなんて、時間の無駄以外の何者でもない。それよりかは、欲しいものが安く手に入るとか、いいホテル見つけられたとか、普段生活する中で自分のためになるようなサービスこそユーザに与える価値が大きいのではないかと思う。ゲームで強くなって人に認められるとか、知らない人と交流しながらゲームをクリアするとか、やりだすと面白いんだと思うが、その先に残るものはなんだろう。所詮バーチャルの中だけの話になるから、現実世界においてユーザに何の価値も与えることができないんじゃないのか。ただの暇つぶしとしか思えない。
自分が成長したい!!って思って働く社員が多いくせしてサービスとしてアウトプットするのが、ユーザーの成長の伸びしろや時間を奪うようなゲームって、どうなの?って思う。仮に出会い系路線で行くにしても、もうちっと健全なる環境構築にいそしむべきかと思う。

同じ100億稼ぐビジネスでも、ユーザーの満足度や提供する価値で比べると全く別ものだ。

やっぱ仕事って、やりたいことベースで考えたいよなぁ